スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
1 魔女の淫謀
「ねぇ、久史。今からヒマ?」
久史は同級生の空に呼び止められた。
片岡空。久史と同じ高校2年の17歳。品性を感じさせる、やや幼いその表情からは想像の出来ぬ、校内では問題のある女生徒である。とはいえ、この立川高校そのものが空のような生徒の集まりで、特別彼女だけが目立った存在でもない。
ただ・・・・・他の者と決定的に違う一面を、空は持ち合わせていた。
「あぁ、何か用か?」
久史は空の用件を、下校路にあるファーストフードで聞いた。
「まぁ・・・・頼める人からいるけど」
空からのある依頼に対し、請け負ってもらえる人物に心当たりはある。
「けどさ、お前なんか岡里に恨みでもあんの?」
岡里美紀。空たちと同じく立川高校2年の、そして同じくやはり真面目とは言い難い生徒であった。しかし空とは異なり、友人も多く、そして空とは異なり・・・自身の美貌の、顕示心を持っていた。
空も美樹も、男子生徒からの人気はあった。しかし美樹がそれを意識し、己の自尊心を満足させているのに対し、空はまるで気に留めてもなかった。空には異性に対しての関心がない様に、周りからは見えた。
「空、この人が先輩。お前の頼み、聞いてくれるって」
翌日、早速空と、そのとある願望を実現しうる人物との対面となった。
場所は昨日と同じ店であった。
「久志から話は聞いたよ。俺に任せときなよ」
この金城という男も、久志たちと同じ立川の出身だ。在学中は一学年違いの久志や他の悪辣たちとそれなりのことを重ねてきた。
そんな金城に、空からの依頼はたやすく、しかも興欲をそそる内容であった。
「なあ、その女のことは俺達に任せてくれたらいいんだけど・・・」
金城は、陵望に満ちた目で空を見、
「その・・・・見返りはないのかなぁ?」
空は、表情をひとつ変えず、しかしながら金城の言葉の意味を理解した。
「それは・・・・私をってこと?」
あまりにもストレートな空のリアクションに、金城とそして久志はやや驚き
の表情を見せた。
「べつにいいけど・・・・2時間くらいで帰りたいんだけどいい?」
久史は同級生の空に呼び止められた。
片岡空。久史と同じ高校2年の17歳。品性を感じさせる、やや幼いその表情からは想像の出来ぬ、校内では問題のある女生徒である。とはいえ、この立川高校そのものが空のような生徒の集まりで、特別彼女だけが目立った存在でもない。
ただ・・・・・他の者と決定的に違う一面を、空は持ち合わせていた。
「あぁ、何か用か?」
久史は空の用件を、下校路にあるファーストフードで聞いた。
「まぁ・・・・頼める人からいるけど」
空からのある依頼に対し、請け負ってもらえる人物に心当たりはある。
「けどさ、お前なんか岡里に恨みでもあんの?」
岡里美紀。空たちと同じく立川高校2年の、そして同じくやはり真面目とは言い難い生徒であった。しかし空とは異なり、友人も多く、そして空とは異なり・・・自身の美貌の、顕示心を持っていた。
空も美樹も、男子生徒からの人気はあった。しかし美樹がそれを意識し、己の自尊心を満足させているのに対し、空はまるで気に留めてもなかった。空には異性に対しての関心がない様に、周りからは見えた。
「空、この人が先輩。お前の頼み、聞いてくれるって」
翌日、早速空と、そのとある願望を実現しうる人物との対面となった。
場所は昨日と同じ店であった。
「久志から話は聞いたよ。俺に任せときなよ」
この金城という男も、久志たちと同じ立川の出身だ。在学中は一学年違いの久志や他の悪辣たちとそれなりのことを重ねてきた。
そんな金城に、空からの依頼はたやすく、しかも興欲をそそる内容であった。
「なあ、その女のことは俺達に任せてくれたらいいんだけど・・・」
金城は、陵望に満ちた目で空を見、
「その・・・・見返りはないのかなぁ?」
空は、表情をひとつ変えず、しかしながら金城の言葉の意味を理解した。
「それは・・・・私をってこと?」
あまりにもストレートな空のリアクションに、金城とそして久志はやや驚き
の表情を見せた。
「べつにいいけど・・・・2時間くらいで帰りたいんだけどいい?」
| ホーム |