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6 堕ちた天使
「11だったら、まぁ心配ないじゃん」
一喜一優するなか、その隙を狙って柴崎の背中でカードがすり替えられる。
「じゃ先引くね」
次に空が引いた数は・・・7だった。微妙な数字が出たところで場に緊張が走る。空自身も演出と見えぬ程度に動揺を表してみせる。
「ん~・・・ちょっとやばいかな?」
(さあ、次はどっちだ?)
背面で巧みにカードの束を使い分ける柴崎。残るは美紀と麗子の二人。
「じゃ・・・次引くから」
美紀が名乗り出る。
いよいよの主演女優の登場に、柴崎は美紀のためだけに用意されたカードの束を差し出す。空から託された、悪魔のカードだ。
「何か・・・・結構スリルだね」
強気な美紀には珍しく、ややひきつった笑みを浮かべる。しかし、麗子や他の人間がいる手前、弱いところを見せるなど自分のプライドが許さない。堂々とした姿勢を引き戻し、緊張の趣を隠しながらカードを選択する。
(あいにくどれを選んでも同じだよ・・・・)
柴崎と高田、金城、そして空の思惑はひとつだった。
引いたカードを返し、数字を確認した美紀の表情が、明らかに平静を装おうという無理のある笑みを湛えた。
「・・・・5、か」
しかし瞬時に気を取り戻すところはさすがに高い自尊心の成せるところ。
麗子には、美紀のそういう部分が気に入らなかった。どのみち私が美紀より低いカードを引いても、餌食は空だ。でも出来ればこの鼻につく女をが晒し者になるのを見たい。そう願いつつ、ファイナリストとして麗子がカードを引いた。
手にしたカードをめくる麗子に、視線が集中した。既に結末を知る4人と、勝ちの決まった瞳はともかく、美紀は麗子を凝視した。
やがて麗子の表情が緊迫の趣から、まるで勝ち誇ったような顔になり、
「・・・12よ」
ハートのクィーンのカードを男たちと、そして美紀のほうに差し示した。
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